ストレスが溜まり、不安な気持ちになると、私達はつい細かいことに意識が向いてしまいます。完璧を目指すあまり、いろいろ心配しすぎて、目の前の現実を楽しむ余裕がなくなってしまいがちです。一人で考えていると、よりいっそう、こういった傾向に陥りがちです 。
私は サンホゼのシニアセンター「友愛会」で 毎月無料で開催されている、患者と介護者のためのキャンサーサポートグループをお手伝いさせて頂いています。少人数で集まるこのグループは、全米でも数少ない、日本語でのサポートグループです。家族や知り合いを通して、または当事者として癌を体験している人、した人が安心して自分の気持ちを話せる場です。
患者や家族、友達が心配しないよう、本当のことは話さずに、「大丈夫」という姿勢を保ちたい気持ちも理解できます。でも、どこかでガス抜きをしましょう。心がまいってしまいます。サポートグループでは守秘義務もあり、心配なく自分の本当の気持ちを話すことができます。一人で思いつめるのではなく、似た体験を持つ人たちと、 気持ちを共有することで、孤独感が軽くなります。明日への活力も湧いてくるでしょう。つい、偏った考えに陥るという弊害を防いでくれます。サポートグループは、難しい状況をウツにならずに乗り切るための、重要なツールです。是非利用して下さい。
一人で籠って考えたい気持ちもわかりますし、それが必要なときもあるでしょう。でも、何時までも籠って、悩まないようにしてください。バランスが取れるように、サポートグループや、セラピーを活用して、皆さんが心身ともにバランスがとれて、健康でいられることを願っています。