カウンセリングって何?

 

皆さん、歯が痛かったら我慢しないで、歯医者さんにいきますよね? お腹が痛かったら薬を飲みますよね。カウンセリングは、心が痛かったり、つらかったりする時にカウンセラーに会って楽になろうとすることです。それじゃあ、家族や友達に相談したり、話をきいてもらうのとはどうちがうのでしょうか? 大きな違いは、守秘義務があるということでしょう。そして、セッションはあなただけの時間です。知り合いに話す時は、あなたの事だけを話したら、悪いな、とか、相手がどう思っているのかな、と気になって、本当に話したい事を言えないのはよくあることです。逆に相手を大切に思っているからこそ、傷つけたくはなくて言えないこともあるでしょう。

 

守秘義務とは、クライアントがセッションの中で打ち明けた、虐待(子ども、老人、障害者)や、故意に誰か/何か/本人自身を傷つけよう、する以外の事は、必ず秘密を守る事です。行政、友達はもちろん、クライアントの許可がない限り、 クライアントの 家族にもセッションで何を話したかは教えません。(上記に当てはまる危険がある時には、警察、または行政機関に報告する事が法律で義務付けられています。)

 

これは私の仮説なのですが、今までは日本の文化ではカウンセリングはあまり浸透していませんでしたが、そのかわり、飲み屋さんへ行ってお店の人や他のお客さんと話したり、占い、お告げで答えをもらったり、ペットを飼う事などがカウンセリングの役目を果たして来たように思います。知らない人に、自分の考えや思いを告げるだけで、すっきりする、癒される、自分の考えがはっきりする事はこれらがいかに人気があり、必要とされてきたかをみても納得いただけるのではないでしょうか? 

 

誰もが皆それぞれの弱いところ、強いところを持っています。私は、カウンセラーの仕事は、クライアントが大変な時には支えになり、その人の強さを引き出して行くことだと思っています。